
月明かり柳が揺れる私は路傍の礫思い馳せるあなたの姿羊を数えるように

月明かり柳が揺れるわたしは路傍(ろぼう)の礫(つぶて)思い馳せるあなたの姿 羊を数えるように

別れゆく意味があるなら せめて悲しまないで沈黙(しじま)から離れた空へ 一筋の愛を込めて

別れゆく意味があるならせめて悲しまないで沈黙から離れた空へ一筋の愛を込めて

amogus

どんな夜だって 失い続けたって共に生きてきたろう 瞬くように

どんな夜だって失い続けたって共に生きてきたろう瞬くように

何か求めて月を見ていた嵐に怯えるわたしの前に現れたのがあなたでよかったまるで何もかもがなかったかのようにこの火は消えたりしない きっと

(1)

その窓を風が叩けば僅かに開け放してただひとつ そうただひとつ語り得ぬ声で叫ぶ

その窓を風が叩けば 僅かに開け放してただひとつ そうただひとつ 語り得ぬ声で叫ぶ

生まれ変わったとして思い出せなくたって見つけてみせるだろうあなたの姿

生まれ変わったとして 思い出せなくたって見つけてみせるだろう あなたの姿

(2)

全てを燃やして月を見ていた誰かがそれを憐れむとしてもあなたがいれば幸せだったんだおよそ正しくなどなかったとしても消えたりしない

名前を呼んで もう一度だけ優しく包むその柔い声で月を頼りに掴んだ枝が あなただった

名前を呼んでもう一度だけ優しく包むその柔い声で月を頼りに掴んだ枝であなただったあなただった

何かを求めて月を見ていた嵐に怯えるわたしの前に現れたのがあなたでよかったまるで何もかもがなかったかのようにこの火は消えたりしない きっと
